重婚的内縁

不倫がもつれて混乱し泥沼状態になることがあります。
ある男性Aさんの場合を見てみましょう。Aさんは、妻であるB子さんに隠して、独身のC子さんと付き合い始め、不倫関係になりました。Aさんは、C子さんには、B子さんとは離婚するといいながら、なかなか離婚せず、結局、数年間付き合い続けてしまいました。
しびれを切らしたC子さんは、AさんにB子さんとの離婚を強く迫りました。ところが、Aさんはなんと、B子さんにC子さんの存在や離婚の話を全くしていなかったのです。そのとき、C子さんは30代になっていましたが、Aさんは、やはり妻とは離婚できないというのです。
Aさんが離婚すると信じていたC子さんは、決心をしました。AさんとB子さんが離婚していなくても、Aさんと内縁の夫婦になろうと考えたのです。このように、内縁の一方または双方に法律上の配偶者がいる場合を「重婚的内縁」といいます。
従来は、この内縁関係は、法律的な保護は全く受けられませんでした。しかし、最近になって、状況が変わってきています。
法律上の夫婦が形骸化していて、実質離婚状態にある場合、内縁関係が法律の保護を受けられることがあるのです。
夫婦が形骸化しているというのは、例えば、夫が勝手に家を出た別居であっても、その状態が長期化して固定していたり、経済的に夫と妻が独立している場合や、音信や訪問が全く行われていない場合、などです。
最近は、この内縁関係の妻が遺族年金受給を受け取ることができた判例もあります。ただ、この場合は、男性が死亡するまで内縁の妻が看病し続けたという事情がありました。
離婚していなくても、妻の座は安泰ではなくなることがあるのですね。

Filed under: 未分類 — あさ 2:26 PM